PARTNER-Jetの新機能イベントトラッカーを発表
組み込みソフトウェアで発生する各種イベントをグラフィカルに表示し、デバッグ作業を効率化
2007年11月8日
関係者各位
京都マイクロコンピュータ株式会社
京都マイクロコンピュータ株式会社(本社:京都府京都市、代表取締役社長:山本彰一)は、本日、当社製 JTAG-ICE「PARTNER-Jet」に新たに「イベントトラッカー」機能を追加したと発表しました。本機能は、ターゲットソフトウェアで発生する各種イベントを、デバッガを介してグラフィカルに表示します。
例えばRTOSのプロセスやタスク、スレッドの遷移表示に最適で、Linux、ITRON等、各種RTOSに対応しています。本機能は、全てのCPUのPARTNER-Jetに標準搭載されます。
本機能搭載PARTNER-Jetの出荷とアップデートソフトウェアの提供は、2008年第一四半期を予定しています。
このたび発表したイベントトラッカー機能は、PARTNER-Jetの一部として動作するので、JTAG ICEのCPUトレース機能との連携させることも可能です。
イベントトラッカーでCPU占有の長い箇所を見つけ、そこからリアルタイムトレース機能を利用して実際に占有している関数などを表示することができます。
特に、大容量のトレースメモリを搭載した最新のPARTNER-Jet Model40と組み合わせることにより、400MHzクラスのCPUで約10秒間の実行命令履歴からイベントを検索することも可能です。
さらに、本機能は、マルチコアCPUやSMP CPUにも対応しているので、CPU単位の実行状況とプロセス、スレッドやタスクレベルでの実行遷移を同時に表示することができ、複数のCPUの利用効率をビジュアル化して表示することができます。
このイベントトラッカー機能により、複雑化、大規模化するソフトウェア開発の中で、デバッグ作業やパフォーマンス改善作業を効率化することが可能です。
【イベントトラッカー機能の特長】 |
* | イベント表示・解析機能
時間計測機能、イベント検索・抽出・マスク機能、占有時間比率計算機能、イベントリスト表示機能等
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* | フィルタコンポーネント
イベント収集とイベント表示を分離し、イベント解析をフィルタコンポーネントとして独立させ、多様なイベントフォーマットへの対応が可能
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* | 各種RTOS対応
LinuxやT-Kernelなどオープンソース系RTOSに対応したフィルタコンポーネントを各種用意。その他のRTOSへの順次対応
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* | ユーザー定義イベントの表示
カスタマイズ機能により、OSの状態遷移だけでなく、任意のイベントをグラフィカルに表示(特定関数の入口から出口や、DMAの要求から完了割り込みなど)
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* | マルチコア、SMP対応 |
京都マイクロコンピュータ株式会社について
京都マイクロコンピュータ株式会社
(www.kmckk.co.jp)は、1985年の設立以来、組み込み開発環境の充実と効率化をテーマに製品の開発を行ってきました。超高速JTAG ICEとデバッガソフトを組み合わせたPARTNER-Jetシリーズをはじめ、コンパイラなどの開発環境と評価ボード類を軸に、常に組み込み開発を支援する先進的な製品を提供しています。
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