Eclipse Plug-in for PARTNER-Jetを発表
統合開発環境Eclipse上で、エディット・ビルド・デバッグを実現し、開発期間を短縮
2007年11月8日
関係者各位
京都マイクロコンピュータ株式会社
京都マイクロコンピュータ株式会社(本社:京都府京都市、代表取締役社長:山本彰一)は、本日、当社製 JTAG-ICE「PARTNER-Jet」に、Eclipse Plug-in機能を追加した「Eclipse Plug-in for PARTNER-Jet」を発表しました。本プラグインは、Eclipse 3.2/CDT3.2、Eclipse 3.3/CDT 4.0に対応しており、年間保守サービスを契約していただいているお客様向けに当社Webサイトよりダウンロード提供いたします。なお、本プラグインは、2008年第一四半期の提供を予定しています。
複雑化、巨大化する組み込みソフトウェア開発の効率化のために、利用者の学習性に優れた統合開発環境の利用が求められるようになってきました。多くの統合開発環境がありますが、近年はオープンソースで開発が進められるEclipse統合開発環境の発展がめざましく、組み込みソフトウェア開発でも利用が始められています。
しかし、現在、Eclipse対応と言われている多くの組み込み開発用ツールでは、ICEでのデバッグ時には、その専用デバッガをEclipseから別に起動してデバッグを行う方式が採用される場合が多くあります。このような場合、簡単にEclipseとの接続の実装できますが、開発者が利用するときには、「エディットとビルドはEclipse」で、「デバッグは専用デバッガ」でとようことになり、Eclipse上でエディットからデバッグまでを完結して利用できない状況になります。本プラグインでは、デバッグ時に専用デバッガではなく、Eclipse/CDTに含まれるデバッグパースペクティブから直接デバッグすることが可能で、エディット・ビルド・デバッグの作業を、Eclipseの中で完結して行うことが可能です。
もちろん、必要に応じて専用デバッガPARTNERを起動し、より細かなデバッグを行うことも可能です。
このたび発表したEclipse Plug-in for PARTNER-Jetは、当社が従来評価用に提供していたEclipse for PARTNER Cross DevKitに改良を加え、製品化させたものです。
Eclipse for PARTNER Cross DevKitでも、、エディット・ビルド・デバッグの全てをEclipseで行っていましたが、PARTNER-Jetとの接続にgdbを介していたために、gccコンパイラを利用した時のみにデバッグが可能でした。
新しいEclipse Plug-in for PARTNER-Jetでは、Eclipseとの連携をさらに強固にし、EclipseからPARTNER-Jetを直接制御する事を実現し、gcc以外のコンパイラの場合でもEclipseからのデバッグを可能にしました。オープンソースで実績ある統合開発環境EclipseとPARTNER-Jetの高性能なデバッグ機能により、大規模化するソフトウェア開発期間の短縮と開発環境の向上を実現します。
京都マイクロコンピュータ株式会社について
京都マイクロコンピュータ株式会社
(www.kmckk.co.jp)は、1985年の設立以来、組み込み開発環境の充実と効率化をテーマに製品の開発を行ってきました。超高速JTAG ICEとデバッガソフトを組み合わせたPARTNER-Jetシリーズをはじめ、コンパイラなどの開発環境と評価ボード類を軸に、常に組み込み開発を支援する先進的な製品を提供しています。
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